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1.6.23

聴覚障害と支援機器(18)----過去記事転載


聴覚障害と支援機器(18)



昨年、2人用のC+podが個人向け販売(目下はリース契約)されたばかりなのですが。。。

C+pod公式サイトにリンク

ここでは以前からの1人用、超小型EVのコムスを紹介します。


支援機器というより、一般の人も乗る電気自動車的なバイク。

しかしながら、支援機器といって良いほどの優れた部分を持ち合わせています。


注目すべきは、とても足軽なこと。

車内へはスッとは入れてスッと出れる。

ドアはオプションとして付けられますが、もともとドアを付けずに走行できるタイプなので、体を入れるともう椅子。

反対から出るのもホイッと。。。一人用椅子なので簡単です。

ブレーキ、アクセルは足踏みペダルですが、この足操作に支障が出る人には何らかの付加的工夫で、片手でも安全に操作できるよう変更できれば乗りこなせるのではないでしょうか。

車体の後ろは物を置けるスペースがあり、そのスペースをどのように装備するかで、いくつかのタイプが販売されています。

足が不自由な方、車椅子を使われる方はお持ちの道具のサイズがどのタイプに良いか確認してみてください。


と、ここまで読まれてお分かりかと思いますが、身体の不自由な方の目線で紹介しています。

そういう方には車椅子をはじめ、電動椅子、いろいろ支援機器はあると思いますが、行動範囲や自立生活を高めるのには、こうした乗り物は大きな存在になると思えています。


車椅子に頼るほどでない方でも、近所を歩くリハビリだけですますのではなく、歩きやすい場所まで運転していき、歩きやすい環境の良い場所でリフレッシュして歩くなど。

疲れたら、車内に座って休憩すればよいのですし。

前も横も後ろも視界確認が簡単、乗り慣れると快適な車椅子です。


しっかりしたドアではないのですが、窓の付いたキャンパスドアのオプションを買っておくと、雨の日でもぬれずに移動できます。

雨の日に杖と傘を同時に持てず、困っている方を見掛けることもあったので、このような移動はずいぶん助かるのではないかと思えています。


小回りが利き、最小回転半径が約3メートルほど。

最高速度は60kmまで出せますが、他の車に合わせなければならないという状況でなければ、低速で走りやすいところを走っても構わないのです。


動力は電気。

家庭用コンセントで充電できる100Vです。

約6時間で充電できるとのことですが、個人的にはバッテリーを使い切ってから充電するということはあまりないので、1~4時間ぐらいで満になることが多いかな、という感じです。


走行距離は満充電して57㎞。

通常の市町村なら、市内で移動・往復して戻ってくるのにそれほど困らないというところでしょうか。

(この自動車自体にも電気を回収している機能がありますので予想よりも長い距離を走るかもしれませんが。。。バッテリー切れを考えると、長距離移動はお勧めはできません。)


優れている点は、前述した小回りの他、ハンドル操作やブレーキの効果、安定性など。

このサイズの電気自動車としては乗り心地・運転操作がとても安定しています。


購入にはちょっとしたバイク並みの料金がかかりますが、2022年2月時点では20万円のEV事業補助金が交付されていますから、財布に助かることではないでしょうか。

又、車検、車庫証明、重量税、取得税もかかりません。

充電の電池代も満充電しても1回150円ほどです。


どうしても必要なのは、普通免許。

そして、やはり保険には入っておいた方が良いということです。

自賠責、そして任意保険。

ただ、ファミリー特約としても契約できますし、自転車カテゴリーとは異なりますから、安くしようと思えば月1000円台くらいからの金額からでも保険を作ることができます。


こうしてみると、電動車椅子並みの移動手段を、さらに長い距離に、移動時間もかなり短縮でき、手助けの必要が多い電車やバスよりも自由に行動ができる、広く行動範囲を変えられるということが分かると思います。

ただ、通常の歩道・屋内移動はもちろん不可です。

そういう意味では、乗れる人は歩行能力によって限られてしまうかもしれません。

(電動車椅子は搭載できませんが、手動車椅子ならデリバリボックスに収納できるかも?しれませんし、畳んでデッキに括り付けることもできるかも?しれません。)

一応は牽引用の固縛ポイントがありますので、小さな運搬台車でなら牽引できるかも?しれませんが。


ご年配の方では免許を返納される方も多いと聞きますが、免許を返納するのではなく、こうした扱い易い近距離用自動車の買い替えするのもありかな、と思います。


もう一つ、特記すべきはこの電動車の電気が他に使えるということです。

残念ながら、アクセサリーソケットで12Ⅴ10Wですが、災害時には移動も可能で、補聴機器類、支援機器類、携帯電話などの充電には活躍する蓄電池代わりになるのではないでしょうか。

充電場所に困らなければ、災害時には通常の車より便利なものとなるかもしれません。


支援機器としては大層な買い物ですが、一部本当に助かる人がいるかもしれないと紹介させていただきました。


詳しい仕様については公式サイトからの抜粋で以下の通り。

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