1.8.25

更新報告

  2025年8月 更新報告



今回は、先月FDA承認を受けたコクレア社の新製品について記載しています。

コクレア社の新システム、Nexaを搭載したKanso3が承認されています。


将来のアップグレードを容易にするシステムだそうですが、詳細はコクレア社からの公式発表をお待ちください。


どのような変化があるのかまだよく分かっていませんが、いずれにしても、聞こえの不自由が少しずつでも解消される方向に進んでいくとよいですね。


Waymoのように、車も自動運転で一般道をドライブできるものが出ています。

目の不自由な方、四肢不自由な方にはずいぶん助かるテクノロジーになるのではないでしょうか。

利用された方には結構、好評のようです。


技術の進歩が、多くの障害を助けてくれる将来になりますように。



①新規:『コクレア社 Kanso3』項、新規更新しました。





コクレア社 Kanso3 Nexa

 コクレア社 Kanso3 Nexa



コクレア社から先月2025年7月8日、Nexaという新しいシステムの搭載された単体型人工内耳のKanso3がFDAから承認を受けた、というニュースが流れました。


海外のコクレア社の記載(Cochlear ProNews 2025年7月8日)によると。。。

これまでは人工内耳装用者は、外部の機器を通してしか新テクノロジーに更新できないという制限があり。。。つまり、新テクノロジーの恩恵をフルに受けたいと思ったら新サウンドプロセッサーの入手が必要、というものでした。

そこで。。。新しいスマートシステム、Nexa。

これはアップグレードの可能なインプラントのファームウェアで、内部インプラントを通しても将来の更新が可能となるように致しました。。。ということのようです。

Nexaの名称は、new generation、つまりネクストの意味が込められているそう。

(2013年12月記載の『メドエル社 オーパス』項でも同じような文章を書いた覚えが。。。記載からの印象だけでは実用上の違いがまだよく飲み込めていません。文章上では、新システムはインプラント自体がマップ更新機器になる? ととれるのですが。。。)


Nexa搭載のN8は、パワー延長されたバッテリー使用で、従来のN8より9%小さく、12%軽くなっているそうです。

内部機インプラントにメモリーが保存できるファームウェアが実装されるそうで、将来、どんなNexaプロセッサーになってもマップ移転が可能になる、リモートでもアップグレードできる、外部機が紛失したり故障したりしても安心です、と。


この機能はNexaインプラント、Nexa搭載N8、Nexa搭載Kanso3に共通するものになるそうです。

Nexa搭載Kanso3(通常のKanso3というのもある? その辺がよく分かりませんが。。。)も、そのイノベーション機能はN8と全て同じ仕様になるそうです。

Kanso3の機器での操作はタップすることによってで、これは前機種と同じと思いますが、スイッチオンとオフのみとのこと。

スマホにインストールしたアプリによって、プログラム、音量、感度、ワイヤレス機器、主音量制限、音の高低、フォワードフォーカスなどが操作可能。。。この辺りはN8と同じの模様です。



Nexaシステム自体は、日本では2025年3月7日に「コクレアインプラントNexa」の名称で承認が降りており、それと同時に届けられたN8プロセッサーも同時に「一変」として了承されています。

(コクレアインプラントNexaとは、該当するインプラントをすべて指すものかどうか?も未確認です。)


この承認が、コクレア社が発表したNexaというシステムに該当するものだとしたら、Nexaシステム自体に関しては日本のほうが早かったということで、近年N8の手術を受けた方の感想が参考になるものと思うのですが。。。


コロナ禍以後はめっきり出歩きが減り、ネットの公式情報からではよくわからないままのことが増えました。

もちろんどのメーカーにもネットに乗せない仕様秘密があっておかしくないと思っていますし、複雑なことを一般に分かり易く説明する為の表現というものもあると思います。

ネットの記載からだけで、よく分からないまま文章通りに当サイトで説明することにも少々気が引けています。


コクレア社の機種は、日本では最初に承認された人工内耳機器で、しばらく一社選択だった時期もあることから、装用者はかなりいらっしゃると思います。

ネットのブログでも載せてくれている方がいますし、おそらくはACITAの会でも最も数多く、それ故、情報交換が一番し易いのではないかと思います。

こうした最新の装用感想など具体的なことは直接、装用者に尋ねてみて下さい。


(個人的な感想では、これまでも、おそらくは今でも、どのメーカーも内部機の方式はASKと思うので、内部機の動作が変わるものではなく、内部機にメモリー保存が可能になり、更新の際に機器へコンバートし易くなる、ということかととっているのですが。。。)










2.6.25

更新報告 

更新報告  2025年6月



人工内耳手術後の音入れをしたのが、20年前の今頃。


20周年を迎えて、まずは人工内耳の全ての関係者に感謝を。。。

そして開発・研究者達。。。どの人工内耳メーカーでも聞こえなくなった人に対して福音となるものを作り上げているのですから、こうした奇跡を起こしてくれたことに感謝です。


私が20年前に選んだ機種はバイオニクス社のもの。

選んで大正解だった、と思います。

(どのメーカーの装用者の方も、選んだ愛機にそう感じているもの、と思いますが。)

そのバイオニクス社も、この度、日本で次世代機種が出されたもようです。


米国FDAの承認から遅れること約4年。

(その間に起きた円ドル・円ユーロレートの際立った変化を考えると、よくぞ承認されたもの、と思ってしまいますが。。。)

機器の寿命や、部品の生産体制などを考えると、どのメーカーもだいたい数年おきくらいに継続機種への改変が行われていくのでしょう。

その都度に、新しいオプション機能やいかした形態変化等が加えられていたり。。。


これから手術という新しい人は、マーベルCIやスカイCI、或いはN8やカンソ2、ソネット2やロンド3が出発点。

次の20年にはどのような機種になっているのか。。。遠い未来のようで20年なんてあっという間です。


自機と上手に付き合って、十分に使いこなして、存分に楽しみつくして(時には挫折も味わいながら)。。。20年後に愛機に感謝できますように。



①新規:『バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI』項、新規更新しました。


②新規:『マップが合わない時 その5---ロボット掃除機編』項、新規更新しました。




バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI

 バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI



バイオニクス社から人工内耳の新製品、マーベルCI、スカイCIが日本でも公式に公開されました。



装用された方のレビューは、2021年4月掲載の『Advanced Bionics Naida系機種(およびNeptune機種)の次世代機(海外承認)』項に翻訳しています。


紹介は、AB社の日本での正規代理店である日本光電から行われています。

それに先だって、外部機マーベル・スカイCIのプログラミング知識のトレーニングが調整担当するSTさん対象に行われるとのこと。

関東は東京(5月25日終了)で、関西は大阪(6月1日終了)で、実践的なマッピングを学べるとのことです。



(おあしす注: ここで記載の文節を、近日、考えさせられることがあり、削除しました。)


装用者の方、これからの方には、Advanced Bionics社の公式サイトで新製品が見れるようになっています。

目新しいのは、初めて成人用と子供用の人工内耳が出されたこと。

補聴器業界では、成人用と子供用が出ていますが、人工内耳ではこのマーベルとスカイが初めて。





どちらもオートセンスOS3.0、オートセンススカイOS3.0がオペレーティングシステムで、フォナック社の補聴器を使用されていた方なら、どのようなものか大体お分かりかと思います。

ちなみにマッピングも、フォナック社の補聴器のソフトウェア「Target」のCI版。




バイオニクス社は、以前から補聴器との連携がとりやすいようにすることに力を入れていました。

リンクしているフォナック社の補聴器と併用の方なら、バイモーダルとしてフィッティングも一緒にしやすい、携帯電話等からのストリーミングも同時に、アプリも同時に使えるという利点があります。

又、片耳のみ手術希望の方は、もう片方にクロス補聴器をつけるという選択も可能です。





本来の聴取機能とは別の、オプション的(無線)な聴取では、フォナック社のロジャーもダイレクトに受信できるようになっている為、受信機の購入が必要ありません。

フォナック社のワイヤレスアクセサリも使えるのですが、ロジャーから、携帯電話から、Bluetooth搭載の音響機器から直接ストリーミングされる為、アクセサリを使わない選択も可能です。




バイオニクス社からの情報をところどころ転載していますが、詳しいことはAdvanced Bionics 社の公式サイト、又は日本光電の紹介サイトを直接訪れてみてください