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2.6.25

更新報告 

更新報告  2025年6月



人工内耳手術後の音入れをしたのが、20年前の今頃。


20周年を迎えて、まずは人工内耳の全ての関係者に感謝を。。。

そして開発・研究者達。。。どの人工内耳メーカーでも聞こえなくなった人に対して福音となるものを作り上げているのですから、こうした奇跡を起こしてくれたことに感謝です。


私が20年前に選んだ機種はバイオニクス社のもの。

選んで大正解だった、と思います。

(どのメーカーの装用者の方も、選んだ愛機にそう感じているもの、と思いますが。)

そのバイオニクス社も、この度、日本で次世代機種が出されたもようです。


米国FDAの承認から遅れること約4年。

(その間に起きた円ドル・円ユーロレートの際立った変化を考えると、よくぞ承認されたもの、と思ってしまいますが。。。)

機器の寿命や、部品の生産体制などを考えると、どのメーカーもだいたい数年おきくらいに継続機種への改変が行われていくのでしょう。

その都度に、新しいオプション機能やいかした形態変化等が加えられていたり。。。


これから手術という新しい人は、マーベルCIやスカイCI、或いはN8やカンソ2、ソネット2やロンド3が出発点。

次の20年にはどのような機種になっているのか。。。遠い未来のようで20年なんてあっという間です。


自機と上手に付き合って、十分に使いこなして、存分に楽しみつくして(時には挫折も味わいながら)。。。20年後に愛機に感謝できますように。



①新規:『バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI』項、新規更新しました。


②新規:『マップが合わない時 その5---ロボット掃除機編』項、新規更新しました。




バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI

 バイオニクス社 マーベルCI & スカイCI



バイオニクス社から人工内耳の新製品、マーベルCI、スカイCIが日本でも公式に公開されました。



装用された方のレビューは、2021年4月掲載の『Advanced Bionics Naida系機種(およびNeptune機種)の次世代機(海外承認)』項に翻訳しています。


紹介は、AB社の日本での正規代理店である日本光電から行われています。

それに先だって、外部機マーベル・スカイCIのプログラミング知識のトレーニングが調整担当するSTさん対象に行われるとのこと。

関東は東京(5月25日終了)で、関西は大阪(6月1日終了)で、実践的なマッピングを学べるとのことです。



(おあしす注: ここで記載の文節を、近日、考えさせられることがあり、削除しました。)


装用者の方、これからの方には、Advanced Bionics社の公式サイトで新製品が見れるようになっています。

目新しいのは、初めて成人用と子供用の人工内耳が出されたこと。

補聴器業界では、成人用と子供用が出ていますが、人工内耳ではこのマーベルとスカイが初めて。





どちらもオートセンスOS3.0、オートセンススカイOS3.0がオペレーティングシステムで、フォナック社の補聴器を使用されていた方なら、どのようなものか大体お分かりかと思います。

ちなみにマッピングも、フォナック社の補聴器のソフトウェア「Target」のCI版。




バイオニクス社は、以前から補聴器との連携がとりやすいようにすることに力を入れていました。

リンクしているフォナック社の補聴器と併用の方なら、バイモーダルとしてフィッティングも一緒にしやすい、携帯電話等からのストリーミングも同時に、アプリも同時に使えるという利点があります。

又、片耳のみ手術希望の方は、もう片方にクロス補聴器をつけるという選択も可能です。





本来の聴取機能とは別の、オプション的(無線)な聴取では、フォナック社のロジャーもダイレクトに受信できるようになっている為、受信機の購入が必要ありません。

フォナック社のワイヤレスアクセサリも使えるのですが、ロジャーから、携帯電話から、Bluetooth搭載の音響機器から直接ストリーミングされる為、アクセサリを使わない選択も可能です。




バイオニクス社からの情報をところどころ転載していますが、詳しいことはAdvanced Bionics 社の公式サイト、又は日本光電の紹介サイトを直接訪れてみてください




マップが合わない時 その5---ロボット掃除機編

 マップが合わない時 その5---ロボット掃除機編



先月末のこと、初めてロボット掃除機を購入しました。

いろいろ意見や希望が上がる中から最終的に選んだのは、ダイソン社製 360 Vis Nav。

この機種に意見一致した理由は、吸引力です。

掃除機なのだから、それしかないのじゃないの、と思うかもしれないのですが、今のロボット掃除機はなんともはや。。。いろいろオプション的な機能が進化しているのです。


自動でダストボックスに移してくれる。

掃除機に雑巾まで搭載、掃除後に水拭きしてくれる。

更には、その雑巾を洗って乾燥までしてくれる。

そんなレベルになりつつある。


360 Vis Navは、上記の進化のどれもついていない。

シンプルに掃引だけ。

どうしてこれを? というのはやっぱり吸引力。

掃除機なのだから。。。と、やっぱり吸引力で選びました。


届いた360 Vis Navを開封して、いざ作動させようとすると、ちっとも動かない。

マッピングしなくても掃除機として作動する機器、と機器を漁っていた頃の情報にあった筈。

ダイソン社にチャットして聞いてみると、最初はアプリを入れてマッピングしないといけない、という。


というわけで。。。ロボット掃除機のマッピングを始めました。

アプリのマッピング表示をクリックすると、スタート。

360ビジョンのカメラや数個のセンサーを機体に搭載しており、勝手に走行して部屋の形態や障害物を学習してくれる。

こうして部屋の記憶データを作ると、ダイソンのアプリに部屋の構図がアップされてくる。


その後、部屋の構図にゾーンという区切りを入れて、掃除のエリアを名称づける作業。

まずは試しに、と小さな一部屋をマッピングしていました。

その一部屋の構図の中に、更にゾーンの区切りをつけないとアプリが次の操作に進まない、つまり何も動かない。

(そんなことにブツブツ文句をこぼしていたのですが。。。後々になって、マッピングにおけるゾーンの有用性がわかってきました。)


ともあれ、マッピング中は部屋全体を構図するだけで掃除するわけではなく。。。小さい部屋だとマッピングもすぐ終わる。

ゾーンを設定してその名称付けをしてマッピングを終えると、機体のタッチパネルにドライブモードの4種類、「強力」、「静音」、「クイック」、「自動」が書かれた円が出てきました。

その中から一つを選んで機体のボタンを押す。。。と、ここで初めて「マッピングしなくても掃除機として作動する機器」になるようです。


タッチパネルを使った普通の掃除ではなく、マッピングを有効に使った掃除をしようと思ったら、アプリを通さないといけない模様。

普通の掃除と、マッピングを使った掃除はどう違うのか?

タッチパネルを押しての普通の掃除だと、ランダムに走り回って掃除する。

広範囲に動き回って掃除、障害物に当たると適当な方向を変えて掃除、特に決まったルートもないようであれこれ動きながら掃除、動いた場所がはっきりわかってなかったのか同じ場所を同じように何度か動くこともある。


マッピングを使った掃除をして比べてみると、普通の掃除は効率が悪いというのが一目でわかります。

マッピングを使った掃除は、広い部屋でもゾーン区切りを入れている為、動く順番がけっこうはっきりしている。

掃除した記憶が蓄積されているためか、障害物にあたっても動く方向がしっかりしている。

ルートや動き方もゾーンの区切り方によって変えることができる。

同じ場所を何度も動くことがなく、侵入制限区域をつけておけばそこに侵入することもない。


マッピングが良ければ、掃除の効率もとても良くなる。

使い勝手がわかってくると、効率を良くする為に何度もマッピングを行っていました。

チャンピオンマップ、とでもいうのか、効率の最も良い掃除マップを作る為、最初の2~3日で幾つものマップを作ったことか。。。

いかに効率良い掃除を行わせるか、いかに無駄な動きを減らすかと考えてはゾーンを区切り、制限区域をつけ。。。小さな一部屋でもゾーンを縦、横、いろいろ組み合わせて2~3個作ったり。


マップ回数やゾーンの数だけ見れば、どんな大邸宅に住んでいるのかと思われるかも。。。いったい何をしているのか。。。? 

本当に呆れものですが。。。う~ん、これはいったい何をしているのか?

掃除区画を選んで、走行ルートを絞って。。。選択? 抽出? 

要は、いかに規則正しく、効率よく、丁寧に、継続的に掃除してくれるように仕向けるか。。。これも一種の最適化のプログラミングなのですよね。


走行スピードや障害物回避、段差越えや回転角度などメーカーが制御回路を作り、動作プログラムを組み込んでくれているので偉そうなことは言えないのですが。。。

それでも、機体の動作や能力を実際に検分して分かった上で、どういった部屋の、どういった状況で、どういった走行ルートを、どういった形で掃除させると、最大の効率が得られるか、というのは各自のユーザーのマッピング次第ですから、やっぱり一種の最適化プログラミング。。。ですよね。


何度か試し掃除をさせてみて、結果からあれこれゾーンや制限域を改善して又、試し掃除。

こうして出来上がった最適マップ、これが定着してしまえば、実に効率よく動いてくれる。

360 Vis Navの吸引力はさすがのダイソン、信頼していますし。

スケジュールに組み込んでおけば、その時間に掃除してくれます。


モード別については、マップ後に掃除のモードを選定するようになっています。


強力モードで掃除すると、木目の小さなほこりも拾い上げるほど強力なのですが、短時間で電力を使い切ってしまい、掃除途中で充電休憩に入ってしまう。

終了までの時間が何度かの休憩含めてものすごくかかるので、このモードはよほど汚れがひどい時くらいでよい。


静音モードで掃除すると、音は抑えられますが、省エネパワーでゆっくり仕事をするという感じで、休憩時間はないものの、掃除自体の時間がややかかります。


自動モードにすると、その中間で、その場その場の汚れに応じてパワーを調整してくれるようです。

ダイソン社も標準設定をするなら、これがおすすめのようです。


クイックモードにすると、掃除時間がけっこう早くすみます。

一度掃除した場所を再度丁寧に掃除するといった様子は見られません。

洗濯機のお急ぎ洗濯モード、みたいなものでしょうか。

週に何度か掃除するのであれば、このモードで十分ではないかなと思えています。


もちろん、隅っこや階段など掃除できないような場所などは出ますから、別の掃除機は必要です。

それでも360 Vis Nav掃除機のおかげで、ハンディタイプの掃除機一つあれば十分、というくらい。

掃除がロボット掃除機の補助役で済むくらいになっています。


初めてのロボット掃除機で他を知らないのですが。。。それでも360 Vis Nav、すごいです、掃除機として優秀。

選んで大正解だった、と思います。


360 Vis Nav掃除機のレビューでは、よくないレポートもちらほらみえるのですが、これって、もしかするとマップやモードが合っていない?からこその問題ではないでしょうか。


吸引力重視で選んだけれど、マッピング次第で掃除能力が生かされる、360 Vis Navはそういうロボット掃除機。

このようなプログラミング機器に関しては、マッピングはけっこう大事。。。そう思わされた360 Vis Navです。


人工内耳も、プログラミング機器の一つ。

人工内耳のマッピングも、メイン的な設定はメーカーが作ってくれているのですが、それを最適化する作業は言語聴覚士など調整者が担うことになります。


何度かマッピングを行ってみて、変更点を詳しく出し、調整者と協力し合って、どんどん快適なマップにしていきましょう。

チャンピオンマップが定まれば、長く安定して使えるようになりますよ。


この項は『ロボット掃除機編』として、年月と共に初体験時の感想や初マッピングでの気付きを忘れてしまわないよう、備忘録として残します。


2.4.25

更新報告

 更新報告  2025年4月



今回、人工内耳の外部機に装着する電池について、感じたことを記しています。


人工聴覚器に関するMR適合性情報も更新されていますので、その公開サイトをリンクしています。



①新規:『人工内耳と空気亜鉛電池』項、新規掲載しました。


②新規:『人工内耳とMRI  2024年12月更新分』項、新規掲載しました。