コクレア社 Kanso3 Nexa
コクレア社から先月2025年7月8日、Nexaという新しいシステムの搭載された単体型人工内耳のKanso3がFDAから承認を受けた、というニュースが流れました。
海外のコクレア社の記載(Cochlear ProNews 2025年7月8日)によると。。。
これまでは人工内耳装用者は、外部の機器を通してしか新テクノロジーに更新できないという制限があり。。。つまり、新テクノロジーの恩恵をフルに受けたいと思ったら新サウンドプロセッサーの入手が必要、というものでした。
そこで。。。新しいスマートシステム、Nexa。
これはアップグレードの可能なインプラントのファームウェアで、内部インプラントを通しても将来の更新が可能となるように致しました。。。ということのようです。
Nexaの名称は、new generation、つまりネクストの意味が込められているそう。
(2013年12月記載の『メドエル社 オーパス』項でも同じような文章を書いた覚えが。。。記載からの印象だけでは実用上の違いがまだよく飲み込めていません。文章上では、新システムはインプラント自体がマップ更新機器になる? ととれるのですが。。。)
Nexa搭載のN8は、パワー延長されたバッテリー使用で、従来のN8より9%小さく、12%軽くなっているそうです。
内部機インプラントにメモリーが保存できるファームウェアが実装されるそうで、将来、どんなNexaプロセッサーになってもマップ移転が可能になる、リモートでもアップグレードできる、外部機が紛失したり故障したりしても安心です、と。
この機能はNexaインプラント、Nexa搭載N8、Nexa搭載Kanso3に共通するものになるそうです。
Nexa搭載Kanso3(通常のKanso3というのもある? その辺がよく分かりませんが。。。)も、そのイノベーション機能はN8と全て同じ仕様になるそうです。
Kanso3の機器での操作はタップすることによってで、これは前機種と同じと思いますが、スイッチオンとオフのみとのこと。
スマホにインストールしたアプリによって、プログラム、音量、感度、ワイヤレス機器、主音量制限、音の高低、フォワードフォーカスなどが操作可能。。。この辺りはN8と同じの模様です。
Nexaシステム自体は、日本では2025年3月7日に「コクレアインプラントNexa」の名称で承認が降りており、それと同時に届けられたN8プロセッサーも同時に「一変」として了承されています。
(コクレアインプラントNexaとは、該当するインプラントをすべて指すものかどうか?も未確認です。)
この承認が、コクレア社が発表したNexaというシステムに該当するものだとしたら、Nexaシステム自体に関しては日本のほうが早かったということで、近年N8の手術を受けた方の感想が参考になるものと思うのですが。。。
コロナ禍以後はめっきり出歩きが減り、ネットの公式情報からではよくわからないままのことが増えました。
もちろんどのメーカーにもネットに乗せない仕様秘密があっておかしくないと思っていますし、複雑なことを一般に分かり易く説明する為の表現というものもあると思います。
ネットの記載からだけで、よく分からないまま文章通りに当サイトで説明することにも少々気が引けています。
コクレア社の機種は、日本では最初に承認された人工内耳機器で、しばらく一社選択だった時期もあることから、装用者はかなりいらっしゃると思います。
ネットのブログでも載せてくれている方がいますし、おそらくはACITAの会でも最も数多く、それ故、情報交換が一番し易いのではないかと思います。
こうした最新の装用感想など具体的なことは直接、装用者に尋ねてみて下さい。
(個人的な感想では、これまでも、おそらくは今でも、どのメーカーも内部機の方式はASKと思うので、内部機の動作が変わるものではなく、内部機にメモリー保存が可能になり、更新の際に機器へコンバートし易くなる、ということかととっているのですが。。。)
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