人工内耳と新型コロナワクチン
2020年は、本当に新型コロナ感染症拡散の脅威に振り回された年となりました。
「おあしす」も昨春に自粛報告、そして昨夏に推奨スタイルへの変更を報告をさせて貰い、気長な収束待機生活に入ってます。
2021年は、新型コロナ感染症よりもワクチン情報に振り回されている実感があります。
従来型ワクチンもあれば、初めて出現した新方法もあるという。
接種年齢も、当初の65歳以上から今や12歳以上に打つという話まで飛び出しています。
なんだか人工内耳の出現したときの様相と似ていませんか。
直には知らないのですが、人工内耳も最初は随分と懐疑的にみられていたと聞いています。
そりゃまあ、人体に異質のものを入れるのですから、効果を疑う人が多数派でもおかしくなかったのかもしれません。
でもまあ、結果良しなら全て良し、聴覚障害の世界において良方向にサポートする一助になっているのなら良い方途なのではないでしょうか。
ワクチンも確か最初は不安がられていましたよね。
私も実は不安でワクチン接種について情報を欲していましたが。。。欲しい情報が的を得て入らないというのは、決断する意欲に響くものなのですね。
最初のワクチン群が90~95%の有効率を出している、と聞いても、私の頭では何を対象として考えたらよいのかが分からない。
そもそも国間で感染率が全く違う、感染の流行国では100人に10人くらい感染したかもしれないけれど、日本では100人に1人もいかないくらいで、有効率を同じに考えてよいものなのかからしてが分からない。
高齢者にはメリットが大きいというのは私の頭でもわかる。。。ワクチン後に感染した場合、その致死率が未接種の高齢者の致死率よりもかなり低いというデータがあるようですし。
実際に結果良しとして表れているなら有意義な政策と思いますが。
それで、それを更に拡げ、しかも12歳ほどにまで打つかどうかということになると、又ここでう~ん、分からない。
その年齢の子供を持つ親であるのなら、乳幼児の重度難聴に人工内耳手術をどうするか、というのと同じくらいやっぱり考えると思います。
自然に新型コロナ感染した場合、ワクチン接種していた場合とどのくらい違う?
もしかすると、もうすでに学校か何処かでかかっていて知らないうちに抗体を持っているかもしれませんし。
大学生は別として、特に日本の学校は普通に学業が行われていたわけですから。
パッと打って、サッサと考えずに生活する方がいいのでしょうけど、打ってしまえば、もう前には戻れないのですから考えてしまいますね。
接種が進んで、危機感が薄れてきているせいかもしれませんが。
というわけで、今回、ワクチンについて教えてもらいました。
① 95%の有効率。
これって、どう考えたらいい?
ワクチン接種グループ100人、偽薬接種グループ100人いたとする。
(実際の研究ではもっと大規模な数で、複数の国参加で行われています。)
その中から何人にコロナにみられる症状が出るか。
コロナに感染した人数は両グループともどのくらいいるのか分からないけれど、偽薬接種グループからは20名ほど何らかの症状があるとした人が出たにかかわらず、ワクチン接種グループからは1名くらいしか症状のある人は出なかった。
症状回避の効率が20倍、それで有効率が95%となる、ということだそうです。
それぞれの症状の重さや無症状感染者数などはこの研究からは分からないけれど、実際に重症化を防いでいるからこの結果になるのでは、とのこと。
つまり、接種者数拡大と重症化防止効果によって、新型コロナウイルスの感染はもうそれほど大きな問題ではなくなっているのでしょう。
要は、症状が出るか出ないか、症状が出るならそれがひどくならないで収まるか。
② 人種や風土による有効率。
地域差や人種差などは多少なり感染数などに関係しているのかもしれないけれど、基本的にワクチンは何処でも誰でも有効に働く結果になるだろう。
それぞれの地で各自で研究をするのが良いのだろうけれど、と。
日本でも検証されたようですし、副作用よりも大きなメリットがあると発表されているのですから、やはりワクチンの有効性はかなり高いのでしょう。
③ 12歳へ接種の有効率。
その年齢以上に打つ方針が出るということは、打った方がメリットがあるからということだろう。
それ以下の年齢なら、自身の免疫構築が力強いころだから打ってもあまり意味がない、自然にかかっても重症化する子自体がそうそういないだろうから、と。
なるほど。。。政策が接種する年齢区分を少しずつ拡げていっているので、過去1年の集積や検査などを顧みながら、メリットが生まれる年代にまで拡大してきているということなのでしょう。
やっぱりワクチンが一つの大きな鍵のようです。
2022年は、世界中で新型コロナが思い出話になっていますように。。。